京都高島屋で3月31日、客1人2体までとして100体限定で受注販売した人形が1人の男性客に買い占められる騒動があった。
この事態を受け、日本橋高島屋は4月16日、同じ人形の販売方法を「先着順受付」から「抽選による販売」に変更すると発表した。
高島屋
人形はボークス社が販売する「スーパードルフィー」シリーズの1つの「ロリーナ」で、画家の故・中原淳一氏の絵を再現した特別限定版。価格は1体12万4200円だ。
Via superdollfie.net
京都高島屋で31日に受注販売を受け付けると開店前から200人の行列ができ、先着50人に整理券が配布された。同店では購入数を1人2体までとしていた。
しかし先着50人と手続きを進めるも、代金を払うのは一人の男性のみ。結果、この男性が100体全部を買い占める形となった。
京都新聞によれば、同店では「転売目的かどうかの判断は難しい」と予定通り販売した。
男性は転売目的と見られており、中国の通販サイトで転売されているとの報告もあり、SNS上では買い占めた男性、さらに京都高島屋への批判の声が相次いだ。
このため日本橋高島屋では「ロリーナ」の販売方法を
⑴「先着順受付による受注販売」から「抽選による販売」
⑵「お一人様2体」から「お一人様1体」
に変更。さらに「同一住所への送付は1体まで」、支払い方法も「代金引換配送のみ」とした。
抽選により整理券の独占は難しく、代金引換により一括での支払いもできず、完璧とは言えないが、転売目的の購入が難しくなっている。
日本橋高島屋の広報担当は、今回の変更について「京都での販売概要について、お客様から様々なご意見をいただき、それを真摯に受け止め、より多くのお客様にご購入いただけるように変更したものです」と説明した。
同店では先週12日までに販売方法などに関して40件の問い合わせがあったという。