4月11日、強風で倒れた看板の下敷きとなり、緊急入院していたアイドルグループ「仮面女子」の猪狩ともかさんが5月7日、公式ブログで病状を報告し、脊髄損傷により両脚を動かせなくなったことを明かした。
猪狩ともかさん
事務所提供
猪狩さんは先月11日、都内で歩いている際に、強風により落下した看板の下敷きとなり救急搬送された。
ICU(集中治療室)、HCUをへて、現在は一般病棟に移ったという猪狩さん。ブログでは病状について、瞼裂傷、頭部挫創、骨折(脚、肋骨、胸椎、腰椎)、そして、脊髄損傷。その影響で両下肢麻痺と報告。
「私は歩くことはもちろん、自分の力で脚を動かすことすらできなくなってしまいました」
「治る可能性は極めて低く、今後、車椅子での生活を余儀なくされました」
と今後は車椅子での生活となることを明らかにした。
現在は自立した車椅子生活のためリハビリを行っており、退院は3か月後が予定されているという。
アイドルとしての活動に意欲
ブログによれば、猪狩さんが「脊髄損傷」により、両脚が動かない状態となったことを聞いたのはHCUに移ってから。周囲の反応に違和感を感じたことから、家族に対して次のような会話をしたとつづっている。
私「脚は治らない可能性の方が高いの?」
母「……うん。」
私「私に隠してた?」
兄「今はまず生きていく為に体調を戻さないとだから。」
私「そっか。」
母「でも先生はリハビリを頑張れば奇跡的に脚が動くこともあるって言ってたよ。それを信じて頑張ろう。」
アイドルとしてステージ復帰を目指していた猪狩さん。踊れない状況になり、一時は「いったい何ができるのか。絶望しました」という。
だが家族、友人など周囲の言葉やファンからの千羽鶴により、“車椅子の猪狩ともか”としてどう活動するかを考えるようになった。
脚が動かなくなっても、車椅子に乗りながらやりたいことはたくさんあります。
仮面女子の曲を作詞したいです。
ラジオや講演、司会など、お話する仕事をしたいです。
生きている限り埼玉西武ライオンズの応援をし続けていきたい、野球のお仕事をしたいです。
今回の事故を自分自身のために残すため、手記を本にしたいです。
挙げればキリがありません。
今までとは方向性は変わるけど、何かを発信していきたいという気持ちは何ひとつ変わりません。
そして最終的にはやっぱり、これは“神様の存在”とか“奇跡”という言葉になってしまいますが、脚が元通り動くようになって【アイドルとしてステージで踊りたい】です。
所属事務所もこの日、公式サイトで「退院後は仮面女子として活動を続け、これを事務所も支えていきます」と、猪狩さんが変わらずグループのメンバーであると発表している。
猪狩さんはファンに対し「時間はかかるかもしれません。元通りは無理かもしれません。でも必ず笑顔で『久しぶり!』って元気な姿で皆さんに会いたいです」とメッセージ。
ブログの最後は「私は前を向いています。もう心配しないでね。これからも猪狩ともかを見守ってください。そして一緒に歩んでいければ嬉しいです」とファンへ向けられた言葉で締められている。